「鏡を見ると肩が前に出ている」「猫背が気になる」「巻き肩をできるだけ早く治したい」
そんなお悩みはありませんか?
巻き肩の改善を目指すには、胸まわりのストレッチだけでなく、背中の筋トレや日常生活での身体の使い方も大切です。
この記事では、HUMBOL市原五井店のトレーナーである河野陽一が、実際のお客様への指導経験を交えながら、巻き肩の改善方法を解説します。
この記事でわかること
- 自宅でできる3分間のストレッチ
- 巻き肩の改善に役立つ筋トレ
- 胸・背中・骨盤・体幹の関係
- 改善までの期間と即効性の考え方
- HUMBOLでの実際の指導事例3選
河野トレーナー
結論|巻き肩を早く改善したいなら「ほぐす+鍛える」
巻き肩が気になる方は、まず胸や肩甲骨まわりを動かしやすくし、そのうえで背中や肩まわりの筋肉を鍛えていきましょう。
STEP 1|まずは3分
胸のストレッチと肩甲骨の運動で、肩まわりを無理なく動かします。
STEP 2|継続して鍛える
背中・肩・体幹の筋トレを取り入れ、継続的な姿勢の変化を目指します。
ただし、3分間で巻き肩が完全に治るわけではありません。短時間の運動による一時的な変化と、継続的な姿勢改善は分けて考えましょう。
巻き肩を今すぐ改善したい!3分でできるストレッチ
まずは自宅で取り組みやすい3つの運動をご紹介します。
胸を無理に張ったり、肩を強く後ろへ引いたりする必要はありません。痛みのない範囲で、ゆっくり行ってください。
① 胸を開くストレッチ|左右30秒ずつ
最初に行うのは、胸の筋肉を伸ばすストレッチです。
胸には大胸筋や小胸筋という筋肉があり、肩や腕の動きに関係しています。
【やり方】
- 壁やドアの枠に片方の前腕を当てる
- 肘を肩の高さ程度に保つ
- 身体をゆっくり反対方向へ向ける
- 胸の伸びを感じながら30秒キープする
- 反対側も同様に行う
✓ トレーナーのポイント
腰を反らせず、胸の筋肉を伸ばすことを意識しましょう。肩に痛みが出る場合は無理をしないでください。


② 肩甲骨を動かすエクササイズ|約1分
続いて、肩甲骨をゆっくり動かしていきます。
肩甲骨は腕を動かす際に重要な役割を果たしています。まずは軽い運動から始めましょう。
【やり方】
- 椅子に座り、背筋を自然に伸ばす
- 両肘を軽く曲げる
- 肩をすくめず、肘を後ろへ引く
- 肩甲骨を軽く寄せたら元に戻す
- 10回程度繰り返す
ポイント:肩甲骨を強く寄せ続けず、戻す動作まで丁寧に行いましょう。


③ 壁を使ったエクササイズ|約1分
最後は壁を使い、腕と肩甲骨を一緒に動かします。
【やり方】
- 壁に背中を向けて立つ
- 頭と背中を無理のない範囲で壁に近づける
- 肘を曲げ、両腕を身体の横に置く
- 腰を反らさずに両腕をゆっくり上げる
- 元の位置へ戻し、8〜10回繰り返す
腕が壁につかなくても問題ありません。肩に痛みが出ない範囲で行いましょう。


巻き肩とは?セルフチェックと主な原因
巻き肩とは、肩が身体の前方に位置し、内側へ丸まっているように見える姿勢を指す一般的な表現です。
猫背と一緒に見られることもありますが、必ずしも同じ状態ではありません。
自分の姿勢を確認してみよう
- 全身が映る鏡の前に立つ
- 横向きになり、肩の力を抜く
- 耳・肩・骨盤の位置関係を確認する
- 可能であれば横から写真を撮って比較する
肩が前方に出ているように見える場合は、巻き肩の傾向があるかもしれません。ただし、見た目だけで医学的な異常を判断することはできません。


デスクワークや手を前に出す仕事との関係
HUMBOLでは、デスクワークが多い方や、美容師・ネイリストなど、手を身体の前に出す仕事をしているお客様から巻き肩の相談を受けることがあります。
長時間同じ姿勢を続けると、首や肩の筋肉が疲れやすくなることがあります。ただし、特定の仕事や姿勢だけが巻き肩の原因になるとは限りません。
巻き肩による身体への影響については、関連記事「巻き肩が引き起こす悪影響」も参考にしてください。
胸の硬さだけでなく、骨盤や体幹にも目を向ける
巻き肩を改善しようとして、無理に胸を張ったり、肩を後ろへ引いたりする方もいます。
しかし、河野トレーナーが大切にしているのは、肩だけを見るのではなく、身体全体の状態を確認することです。
💬 河野トレーナーの指導ポイント
「肩が前に出ている」という表面的な部分だけでなく、胸の筋肉の硬さや、腹筋が使えているか、骨盤まわりの状態はどうかというところまで着目しています。
HUMBOL市原五井店 河野陽一トレーナー
例えば、椅子に座ったときに骨盤が後ろへ倒れ、背中が丸まっている方もいます。
このような座り方では、頭や肩の位置も変わる場合があります。そこで、HUMBOLでは腹筋や体幹の使い方、呼吸、胸郭の動きなども確認しています。
ただし、骨盤の後傾が巻き肩の直接原因であるとは断定できません。一人ひとりの身体の状態に合わせて考えることが重要です。


巻き肩の改善に役立つ筋トレ3選
胸や肩甲骨を動かす運動に加えて、背中や肩まわりの筋肉を鍛えることも重要です。
2024年に発表された22件の研究をまとめた分析では、筋力トレーニングやストレッチなどの運動が、巻き肩を含む姿勢指標の改善に役立つ可能性が報告されています。
① シーテッドロー|背中を鍛える
シーテッドローは、ケーブルなどを身体に向かって引くトレーニングです。広背筋・僧帽筋・菱形筋など、背中の筋肉を鍛えられます。
【やり方】
- マシンに座ってハンドルを握る
- 背中を自然に伸ばす
- 肘を後ろへ引くようにハンドルを引く
- ゆっくり元の位置へ戻す
目安:10〜12回×1〜2セット。無理のない重量から始めましょう。


② ラットプルダウン|広背筋を鍛える
ラットプルダウンは、頭上のバーを胸の方向へ引くトレーニングです。
広背筋を中心に、背中の筋肉を鍛えられます。
バーを引くときは、肩をすくめず、首や腰に無理な力を入れないようにしましょう。
HUMBOLでは、身体の状態に合わせて通常のラットプルダウンや、バーを首の後ろへ下ろす方法などを使い分けています。
ただし、首の後ろへ引く方法は肩や首に負担がかかる場合があるため、初心者には基本的に身体の前側へ引く方法をおすすめします。


③ チューブ外旋・Yレイズ|肩まわりを鍛える
肩関節や肩甲骨の動きを支える筋肉にも目を向けましょう。
チューブ外旋は、肘を身体の横に固定して前腕を外側へ開く運動です。
Yレイズは、うつ伏せなどの姿勢で両腕をY字方向に持ち上げる運動です。
どちらも軽い負荷から始め、肩に痛みが出ない範囲で行ってください。




巻き肩は最短何日で治る?改善までの期間
「巻き肩は1日で治る?」「1ヶ月で変わる?」という疑問を持つ方も多いと思います。
結論として、何日で治るかには個人差があり、確実な最短期間は示されていません。
即効性と継続的な改善の違い
運動直後:肩の動かしやすさや、見た目の姿勢に一時的な変化が出る場合があります。
数週間〜数ヶ月:継続的な筋トレなどによって、姿勢指標が改善する可能性があります。
注意:変化の大きさや期間は個人によって異なり、改善を保証するものではありません。
2024年の研究レビューでは、脊柱や骨盤の姿勢に対して、ストレッチ単独よりも継続的な筋力トレーニングが有効である可能性が報告されています。
ただし、この研究は巻き肩だけを対象としたものではないため、結果をすべての巻き肩に当てはめることはできません。
HUMBOLで実際に見られた3名のお客様の変化
ここからは、河野トレーナーが実際に指導したお客様の事例をご紹介します。
巻き肩や肩まわりの状態は一人ひとり異なります。実際に行った運動と、その後に確認できた変化を見ていきましょう。
CASE 01|N.K.様
約1ヶ月で肩の位置に変化
N.K.様は、仕事で手を身体の前に出す時間が長く、肩が前方に出た姿勢が見られました。胸の筋肉にも硬さが見られたため、胸まわりのコンディショニングと背中・体幹のトレーニングを組み合わせました。
実施した内容
- 大胸筋・小胸筋への筋膜リリース
- ストレッチポールを使った運動
- シーテッドロー、ビハインドネック・ラットプルダウン
- プランク、ハイプランクからのもも上げ
- レッグレイズ
確認できた変化
約1ヶ月後、河野トレーナーの観察では肩の位置に明らかな変化が見られました。横から見たときに、肩の先端にある「肩峰(けんぽう)」が耳のラインに近づいた事例です。
※写真は準備でき次第、公開いたします。
CASE 02|S.T.様
約半年でスクワットのバーを担げるように
S.T.様は、トレーニング開始当初、スクワットでバーベルを肩に担ぐことが難しい状態でした。
肩甲骨周辺のストレッチ、大胸筋へのアプローチ、背中のトレーニングなどを実施しました。
確認できた変化
約半年後、当初は難しかったスクワットのバーを担げるようになりました。
巻き肩自体の改善を数値で確認した事例ではありませんが、肩まわりの動かしやすさやトレーニング動作に変化が見られた例です。
※写真は準備でき次第、公開いたします。
CASE 03|A.M.様
1回のセッションでバストラインの見え方に変化
A.M.様は、普段ほとんど運動する習慣がなく、肩まわりを大きく動かす機会が少ない方でした。
胸まわりのコンディショニングと、体幹や背骨を動かすエクササイズを行いました。
実施した内容
- 胸まわりの筋膜リリース
- ストレッチポールを使った運動
- プランク、ハイプランクからのもも上げ
- シーテッドロー
- キャットアンドカウ
確認できた変化
河野トレーナーによると、セッション後にバストラインが以前より高く見える変化が確認できました。
姿勢や上半身の位置関係が変化したことによる見た目の違いと考えられます。ただし、バストそのものが持ち上がったことや、長期的な姿勢改善を確認したわけではありません。
実施前

実施後

※上記はHUMBOLにおける個別の指導事例です。運動の効果や身体の変化には個人差があります。同様の結果を保証するものではありません。
巻き肩を改善するために日常生活で意識したいこと
ストレッチや筋トレに加えて、普段の身体の使い方も見直してみましょう。
今日から意識したい4つの習慣
- デスクワーク中は定期的に立ち上がる
- パソコンやスマホの位置を見直す
- 手を前に出す作業中はこまめに休憩する
- 肩を無理に後ろへ引き続けない
大切なのは「正しい姿勢を一日中固定すること」ではありません。同じ姿勢を長時間続けず、無理なく身体を動かすことを意識しましょう。


巻き肩の治し方についてよくある質問
Q. 巻き肩はストレッチだけで治りますか?
ストレッチによって胸まわりの柔軟性が高まる場合があります。ただし、継続的な姿勢改善には、筋トレや日常生活の見直しも組み合わせることをおすすめします。
Q. 整体やマッサージには即効性がありますか?
施術によって肩まわりが動かしやすく感じられる場合があります。ただし、一度の施術で巻き肩が完全に治るとは限りません。
Q. 巻き肩矯正ベルトは効果がありますか?
装着中の姿勢が変化する可能性はありますが、ベルトを使用するだけで巻き肩が根本的に改善するという十分な根拠はありません。
Q. 寝方を変えると巻き肩は治りますか?
寝方を変えるだけで巻き肩が改善するという十分な根拠はありません。肩に負担がかからず、無理なく眠れる姿勢を優先しましょう。
巻き肩が気になるときの注意点
巻き肩のように見える姿勢そのものが、必ずしも病気や痛みの原因というわけではありません。
肩を無理に後ろへ引いたり、痛みを我慢してストレッチしたりする必要はありません。
強い痛み、持続するしびれ、腕を動かしにくい症状などがある場合は、運動を中止し、医療機関に相談しましょう。
まとめ|巻き肩の改善には身体全体へのアプローチが大切
巻き肩の改善を目指す場合は、胸まわりのストレッチだけでなく、背中の筋トレや日常生活の見直しも大切です。
今回ご紹介した内容をまとめます。
巻き肩改善のための3つのポイント
- 胸まわりの柔軟性を確認する
- 背中や肩甲骨周辺の筋肉を鍛える
- 骨盤・体幹・生活習慣にも目を向ける
巻き肩の原因や改善方法は、一人ひとりの身体の状態によって異なります。
HUMBOL市原五井店では、肩だけでなく、胸の筋肉・背中・骨盤・体幹の使い方などを確認しながら、一人ひとりに合わせたトレーニングを行っています。
「自分に合ったストレッチがわからない」「正しいフォームで筋トレをしたい」という方は、お気軽にご相談ください。
HUMBOL 市原五井店
一人ひとりの身体に合わせた
パーソナルトレーニングをご提案します。
※無料体験の適用条件については公式サイトをご確認ください。
\ 入会金&体験トレーニング無料 /
記事制作協力:HUMBOL市原五井店 河野陽一トレーナー
参考文献
- Sepehri S, et al.(2024)The effect of various therapeutic exercises on forward head posture, rounded shoulder, and hyperkyphosis among people with upper crossed syndrome. BMC Musculoskeletal Disorders
- Warneke K, et al.(2024)Effects of Stretching or Strengthening Exercise on Spinal and Lumbopelvic Posture. Sports Medicine – Open
- Mayo Clinic「Lat pull-down with weight machine」
- OSHA「Computer Workstations」
- NHS「Shoulder pain」


